ハゲや薄毛防止のための「育毛」に関して、栄養バランスや食生活の事をうるさく言うのには、理由があります。
細胞は、血管から栄養を得ています。髪の毛は、体の他のどこよりも、血管から何を摂取したのかが、はっきり出やすい場所なのです。
たとえば、麻薬や覚せい剤をいつごろ摂取したのか、髪の毛を分析すれば、わかる、と言われていますよね。
髪の毛は、正直なんです。
バランスの取れた食事とは
バランスの取れた食事とは、一般的には、三大栄養素(他)を摂ることです。
・主食…米やパンなどは「炭水化物」
・主菜…肉や魚などは「タンパク質」と「脂質」
・副菜…野菜やキノコは「食物繊維」と「ミネラル」
を、摂ることが出来ます。
ハゲ防止に限らず、体の事を考えれば「バランスの良い食事をする」というのは基本ですよね。
年齢や仕事量によって必要なカロリーや栄養素は人それぞれなので、一概には言えませんが、理想は、これらを毎日の献立の中になんとか取り入れることです。
バランスが崩れると…髪にこんな影響が…
栄養バランスが崩れる、というのは、肉ばかり食べる、ご飯だけ食べるなど、偏った食べ方をするとか、ダイエットのために全然食べないとか…とにかく「3大栄養素他をバランスよく食べない」ことを指します。
◯肉・揚げ物を食べすぎるとハゲる?
肉などを食べすぎて、皮脂を過剰に摂りすぎると…
・頭皮がベタつく…汚れやすい
・脂性のフケが出る…細菌やカビが繁殖し易い
・毛根に脂が詰まる…髪の毛が細くなる、生えてこれなくなる可能性がある
悪化⇒皮膚硬化⇒脂漏性皮膚炎⇒ハゲ?
※脂漏性皮膚炎は、肉の食べすぎの他、生活習慣のバランスが崩れた時、運動不足や、シャンプー不足も原因になるそうです。
◯過激ダイエットで栄養不足=ハゲ
・ほとんど食べない
問題外!…ハゲまっしぐら!
・「糖質制限ダイエット」も考えもの
痩せ方にもいろいろあります。一時は炭水化物を取らない「糖質制限ダイエット」が流行りました。
髪の毛はタンパク質なんだから糖質は関係ない、と思っている方がいるかもしれませんね。
でもエネルギーの元である糖質がないとタンパク質がエネルギーとして使われるため、髪に行くはずのタンパク質が足りなくなり…ハゲる可能性が出てきます。
◯ご飯食べすぎで…ハゲ?
炭水化物の摂りすぎも、問題ありです。炭水化物(糖質)の摂りすぎで起こる弊害は数知れず…(糖尿病、心臓疾患等)。過剰な糖質は結果的に血管を細くし、血流を悪くします。血管の末端である頭皮に栄養を運べなくなれば、髪に栄養もいきません=ハゲる可能性があります。
バランスの取れた食事(三大栄養素を意識した食事)をできるだけすることを頭に入れて…ここでは髪の栄養になると言われているもの、をいくつかあげておきます。
髪の栄養になる食べ物とは
食の三大栄養素があるように髪の三大栄養素と呼ばれているのが「タンパク質」「亜鉛」「ミネラル」です。
ここでは代表的な食材をあげておきます。
色んなサイトでも紹介されているので、知ってるよ!という人は飛ばして下さって結構ですよ。
タンパク質は髪になる
例えば、こんなメニュー
・牛ステーキ(タンパク質・亜鉛)と舞茸(ビタミンB)が入ったスープセット
・牡蠣鍋(亜鉛)に豆腐(タンパク質)を入れて、仕上げは玄米(ビタミンB)でおじや
これなら、3つの栄養が一緒に取れます。
簡単に言うと、こういうことになります。なので、献立を立てる時や、メニューを選ぶときは、この三大栄養素を意識すればいいでしょう。食べている時は「あ、俺、今髪にいいやつ、食ってんだ」と言う気持ちになれます。
どんな食材で「タンパク質」を摂る?
タンパク質は「動物性と植物性」があります。
動物性は食べすぎると、脂質の摂りすぎにもなることもあるので、食べすぎに気を付けてください。
動物性:肉 魚 卵 乳製品
植物性:大豆、豆腐 豆乳 きな粉
どんな食材で「ビタミン」を摂る?
ビタミンは、AでもBでもCでもEでも、いい働きをしますが、中でもアミノ酸に関係があるのは、B6だそうです。
◯ビタミンB6を含んでいる食材
・レバー、鶏肉、マグロ、サケ
・バナナ、玄米、サツマイモ
どんな食材で亜鉛を摂る?
亜鉛と聞くと「金属?食べれるの?本当に体に良いの?」と思う方もいるでしょう。
硬い金属ではなく「食える金属」もあると思えば…っていうかこれがないと髪の毛ができません。
亜鉛は水溶性で熱に弱いと言われているので、鍋やスープで摂るのがおすすめだそうです。
・カキ 、レバー 、牛肉
・チーズ 、納豆 、卵 、牛乳
※圧倒的に牡蠣とレバーは含有量が多いです。
奥の手「サプリ」
仕事が忙しい、思うように栄養がとれない、弁当ばかり…そんな人のために今はサプリがあります。
牡蠣が食べたくても、時期じゃないとスーパーでは売ってないし、レバーが嫌いな人もいます。
ま、ひとつの考え方ですね。
髪の毛のためのサプリメントなので「スカルプサプリ」というそうです。
まとめ
こうやって意識してみると、普段普通に食べているものにも、髪の毛にいいものが入っていることがわかります。
ただ、これをたくさん一気に食べればいい、というものではありません。
牡蠣1個には、亜鉛が約6㎎入っていると書いているサイトがありました。
多くてもこの表から見ると約7個(成人男性)です。
通常、亜鉛は摂りすぎても、体外に排出されると言われていますがのが、サプリなどを間違って過剰摂取した時など中毒を起こすこともあるそうです。
その他、体のどこかに病気を持っていて、決まった食材を食べることを制限されている方もいるでしょう。
いずれもほどほどがいいいのです。
貴方は栄養バランスをちゃんと考えて作れてる?
でも、毎日の献立の中で栄養バランスをちゃんと考えて作れる人、食べれている人はどれくらいいるでしょうか?
潤沢とは言えない生活費の中から食費に割りてる予算を考えなければいけない。
野菜は高いし、魚もイワシばかりじゃ飽きるし、たまには鮭やホッケも食べたくなる。
バランスよりラーメンが食べたくなることもあるし、肉ばっかりの日が続いたりもします。
スーパーの半額の総菜の方が作るより安いと思えば、そっちの方を優先することもあります。
奥さんだって、ほんと、大変なんですよ。(おかずが少なくても、俺の髪が薄くなってもいいのか!なんて脅すのはくれぐれもやめましょうね。さらに頭にくるのは、一生懸命作ったのに「俺それ食べない」なんて言われた日には…)
あ、愚痴になっちゃいました(笑)…